ホームスパンの技術が日本に伝えられたのは明治時代。軍服用の毛織物の需要が高まる中、各地で緬羊飼育が奨励されました。しかし第二次世界大戦が始まると、羊毛は軍需物資として管理され、ホームスパン生産は規制されてしまいます。
休眠状態だったホームスパンが再興したのは戦後。
国内の産地が消滅していく一方で、岩手のホームスパンは伝統産業として守られ、制作者は高品質の作品を生み出すことに力を注ぎました。 岩手県のホームスパンは、今では全国生産額の約8割を占めています。